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2008.07/30(Wed)

告白? 後日談

これはARIAの二次創作小説です。ジャンルは暁灯里です。
アリア社長も少し出ますが、ご勘弁な方はバック願います。

「告白?」の続きとなります。

それでもOK!の方、毎回本当にありがとうございます。↓へどうぞ!


朝焼け



同僚が彼女にラブレターを出したことに苛立って、地上にすっ飛とんで行き、

彼女の発言に驚愕し、逃げるように帰ってしまった数日後。


===================================



   告白? 後日談



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ようやく今シフト最後の夜勤も終わり、
この間と同じように、夜勤明けにARIAカンパニーに立ち寄った暁。

「た…たのもぅ……」
「あれ~、暁さん…ど…どうしたんですか?なんかいつもより元気ないですよ?」

風邪かな~、などと心配する灯里を見やり、目の下に見事なクマをこさえた暁は、

「いや…最近ちょっと寝付きが悪かったからよ…」

と、ごまかす。
とても、どこぞの馬の骨を探していたなどとは言えない。

どう頑張っても見つからなかったので、いよいよ灯里本人から聞きだそうと
わざわざ地上に降りてきたわけだが、

「とりあえず、お茶にしましょうか」

と満面の笑顔で言われて、断るはずもない。

「お…おう。じゃまするぞ…」

いつもより全然覇気がないが。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


これから営業開始のため、
いつものオフィスのソファではなく、2Fの居間に通された。
床にクッションを置いて片あぐらをかき、出されたお茶を飲みながら、

「もみ子よ、つかぬ事を聞くが」
「はい、もみ子ではありませんがなんでしょう?」

「…オレ様以外で、お前を『もみ子』呼ばわりする奴はいるのか?」


自分でも、よく考えついたと誉めてやりたいくらいの誘導尋問である。


「?いいえ、いませんよ?暁さんだけです」
「!!!!」

とたんに真っ赤になる暁。


あれだけ探しまくっていた
『心に決めた御方』 兼 『どこぞの馬の骨』
が自分だったと知り、嬉しいんだかなんだか分からなくなる。
と同時にどっと疲れて、数日分の睡魔が一気に押し寄せた。


答えた途端、真っ赤になってうなだれた暁を心配そうに見ていた灯里は、

しばらくして安らかな寝息を聞く。


「て、暁さん!こんなところでいきなり寝ないで下さいよ~~~っ!」


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


夕方、おもむろに目を覚ます暁。見上げた天井が、いつもの天井じゃない。
掛けられた布団からいい匂いがする。なにかとてもいい夢を見ているような。
夢の中なのか現実なのかわからないまま、幸せにまどろんでいると、

「ぷいにゅぅ」

いつもの社長の鳴き声がする。ぼーっとしたまま瞳をそちらに向けて、
白く柔らかそうなもちもちぽんぽんを見つめる。


徐々に覚醒していく意識。


すべてを把握して、飛び起きる。 と、


「あ、おはようございます。暁さん」


寝起きに灯里の顔。
グラスに満たした冷たい水を持って、こちらに来る。

「どれだけ睡眠不足だったんですか?私が営業に行ってる間も
 ず~~~~~~~~っと寝てたって、アリア社長が教えてくれましたよ。
 あ、それと、半纏、勝手に脱がせちゃってごめんなさい。
 でもシワになったら大変かと思って、そこに掛けておきました」

手にしたグラスを暁に渡しながら、壁の一角を指さす灯里。
指し示された方を見ると、型くずれしないように掛けられた自分の印半纏があった。

「お風呂入りますか?ご飯ももう少しで出来ますけど。
 ていうか、寝起きですけど晩ご飯、食べられますよね?」


 (なんだなんだ。まるで新婚夫婦みたいじゃないかっ!)


いつもなら地重管理人の親友とムカツク古の幻獣をからかうためのセリフを、
思わず自分に使ってしまう。脳内のみでだが。


ここまで一言も発していない。というより、言葉を出すことが出来なかった。
冷たい水を一気に飲み干し、ようやく、

「いや、風呂はいいや。朝、家で入ってきたし。
 だいたい嫁入り前の娘の家で、爆睡したあげく風呂まで借りるなんて、
 そんな不届きなこと、このオレ様にできるわけなかろう。

 あ~…でも。顔だけ洗わせてくれねぇかな」

寝起きのかすれ声で言う。心得顔でうなづく灯里。

「ついでに歯ブラシも新しいの出してありますから、歯磨きもどうぞ。
 それから洗面台のブラシ、私のですけどよかったら使って下さいね」

よくもまあ、そこまで気が回るなと感心しつつ。
気付くと、頭がめたくたなことになっている。
無造作に、髪を束ねていた組紐をほどくと、ばさりと長髪が顔にかかった。
それをうざったそうにかき上げていると、


目を丸くして、心なしか頬を染めた水先案内人が、こちらをじっと見ている。


 (やべ。なんかスイッチ入ったぞ、こいつ)


「…髪下ろしてるとこ…はじめて見ました…。
 暁さんの髪って、ほんとに長くて綺麗なんですね~。
 うん。つやつや光ってて、まるで月夜の海の水面みたいです」


 (!!!)


 (なななっ!何言い出すんだてめえっ!
  どんな顔すりゃいいか分っかんねえっ!!!)

しかし、見た目はぼ~~っとした風をよそおいながら、


「…………もみ子よ。恥ずかしいセリフ禁止だ……」


寝起きなので、突っ込みに時間がかかってしまった、と誤解してくれればいいが。
布団を顔まで持ち上げてかぶり、真っ赤な顔を隠しながら。

「本当はベッドに運ぼうと思ったんですけど、やっぱり無理でした。
 暁さんてば、重いんですもん。しょうがないから布団だけでもと思って。
 あわててたから私の布団を掛けちゃいました。ごめんなさい。
 でも、風邪引いたら大変ですし」


いつもながら、不意にすごいことを言う。こいつは。


「……あ~~~。すまなかったな。これ、お前の布団か…」

耳まで真っ赤になりながら、詫びをいれて。

「…洗濯して返す」

それを聞いた瞬間、楽しそうに笑い出す彼女。

「いいですよ~。布団って乾くのに、ものすごく時間かかるんですから。
 それに、私はこのままでもかまいませんし」

また、返答に困るようなことを言う。

「……………そうか。わりい」

もう、頭から湯気でも出せるんじゃないかというくらい赤く赤くなりながら。
ようやく、布団から出て、

「んじゃ、借りるわ」

と言って、洗面台へ向かう。
早く顔でも洗ってこの熱を冷ましたい。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


顔を洗いに洗面台に向かう火炎之番人を目で追いつつ、
柔らかく微笑む水先案内人。

本当はお客様用の布団があるのに、なぜか自分の布団を掛けてあげて。
しかも洗濯すると言ったとき、思わずあんなこと言ってしまって。

洗濯して欲しくなかった……のかも知れない。

晩ご飯の支度のため、台所へ向かいながら
アリア社長に話しかける。

「寝顔 可愛かった…なんて言ったら、怒られちゃいますかね」




晩ご飯の後。
それを本人に言ったとたん、いつものセリフで怒られた。

ただ、顔は怒っているというよりも、照れているようだったが。





髪を下ろした姿、そして寝顔を常に見られるようになるのは、まだまだ先の話。





End.
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2008.07.30.脱稿

以下、あとがきです。



【More・・・】

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セルフライナーノーツ  告白?後日談
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本当は『告白?』の追記に書こうと思っておりました。

ですが。

……すみません。本来なら灯里の
「こんなところでいきなり寝ないで下さいよ~~~っ!」
で、終わるはずだったのに。なぜ、こんなに長くなったのだ。
寝起きの場面が頭に浮かんで、そこからは二人が勝手に動き出しまして。
キャラが勝手に動くっていうのを、初めて経験しました。
ていうかこれじゃラブラブじゃないかっ!まだ告白の前だっていうのに。
回りにもバレバレなくらい無自覚で想い合うふたりってことでなんとかひとつ。

BGMは引き続き「愛のバクダン」今回は無自覚でバクダン落としまくる灯里ってことで。

さて、次はコメントで頂いた浮き島であんなこんな話を書き上げたいと思います。
どんどん書き進めてはいるのですが、これもなんか長くなりそうな予感…(滝汗)

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