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2009.05/11(Mon)

黒歴史 02 流れ

 前回からえらい間が開いてしまいました。実はここ数日、黒歴史ざんまいでした。ヒマさえあればちょこちょこと打ち続けて、怒濤の4話まで脱稿済みです。昔の黒いメモなんかも引っ張り出して読んでみたところ、あまりの黒さに撃沈しました。そうとう怒っていたようですよ当時のオレ。

 今回も私小説いきます。自分の中の黒歴史精算企画。
全8話予定。こちらはその第2話。

第1話は黒歴史 01 出会いをご覧下さい。


 では参ります。

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   私小説 黒歴史 02 流れ



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 毎日が楽しい事の連続。スタッフ間との付き合いも良好。仕事も充実している。
そしてあっという間に月日は流れた。

 気付けば「気のいい母さん」ことYさんと一緒にいる時間も増え、相談したり相談されたりな毎日を続けるうち、いつの間にか考えていることがだいたい分かるようになっていた。周囲にも「片腕」と呼ばれるくらいの間柄となっており、私自身もそれを誇りに思っていた。

 数年が過ぎた頃、Yさんが異例の大抜擢を受ける事となる。
アルバイトから社員に格上げ、しかもマネージャーの役職付きであった。
しかし、彼女の仕事ぶりを見ていればそれも当たり前だと思った。
私と彼女は連日朝からラストまで店にいて、精力的に仕事をこなしていた。もちろん後半はサービス残業であったが。
私自身にも社員へのオファーは来ていたが、アルバイトという立場に居心地の良さを感じ、それを断った。
一方彼女はそれを承諾し、社員へと姿を変えた。

 社員になった第一日目。その出で立ちに思わず吹いた。
本人も不本意らしく、とても嫌な顔をしていた。
「この年になって、まさかキュロット履くことになるなんて」
憮然として言うその姿に、さらに吹き出したのは言うまでもない。

 社員になってからも、Yさんの仕事の姿勢は揺らぐことが無く、いや、前よりもさらに芯の通った仕事をするようになっていた。
私も今までのバイト同士の気楽な付き合いを改め、社員とバイトとしてのけじめを付けるようにしていたが、時折なあなあになってしまい彼女に怒られたりもしていた。
それでも勤務時間が終われば今まで通りに接してくるため、時間での区切りを付けつつ、和やかに楽しく勤めていた。

◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇

 朝8時からラスト0時近くまで。二人して毎日毎日勤め続け、私の体が悲鳴を上げ始めた頃、Yさんが先に体調を崩した。
数日間は定時で上がり、体調回復に努めていたようだ。同時に私にも定時で帰るよう指導が入った。
「終わらないから仕方がないじゃないの」と反論してはみたものの、自身の体も限界に近かったため、それに従い定時で帰るようになる。
私は1ヶ月ほど定時で帰る日々を続けたが、彼女が定時で上がっていたのは1週間ほどで、それ以降は今まで通りの『朝からラスまで』に戻っていた。
 何度か定時で上がるように言ってもみたのだが、いつか私が言ったようなセリフを吐き、全く帰ろうとしなかった。
 とにかく頑固な人だった。

 再び、朝からラスまで職場にいる日々が始まった。しかし、だんだん朝起きられなくなってきて、遅刻もするようになってきた。
幾度目かの遅刻をしてしまった数日後、自身の限界を悟り、中番に回してもらえるよう頼んでみた。
すぐには無理だったが、次のシフトから中番メインに変わっていて、正直安堵した。
遅刻せずに済むようになったが、ラストまでいるのは相変わらずだった。それでも職場にいる時間は前よりも減ったので疲れもそれほど無く、体を壊さずにすみ、遅刻もすることなく毎日を過ごせた。

 Yさんはというと、相変わらず朝ラスの毎日。
そして毎日、相談をしたいと言うスタッフが、入れ替わり立ち替わり彼女の周りに集まっていた。その頃には「駆け込み寺」という名で呼ばれるようになり、スタッフも「直属の上司に相談する前に、まず母さんに相談してみる」というのが通例になってしまっていた。
そして私はといえば、Yさんが、毎日の激務と相談の山のせいか少しずつ痩せていっているような気がして、顔を見ると「大丈夫?」と声を掛けるのが習慣になってしまった。その度に「大丈夫」との言葉が返ってくるのだが、日を追うに従って、その目が少し虚ろになっていくのが気になっていた。恐らく強靱な気力で毎日勤務していたに違いない。その頃の彼女の睡眠時間は、毎日4時間程度だったという。

 たしかこの頃、“外商部”が小さく、本当に小さく立ち上がったと記憶している。

◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇

 ここで私は一度退職する。一応結婚するための下準備……ではあったのだが。
残念ながら結婚するのでは?と思っていた相手とはほどなくして別れてしまい、当時勤めていたゲームセンターで、のほほんと日々を送っていた。そちらで認められ契約社員に上がることが出来たものの、不況のあおりを喰らって全スタッフの勤務時間が激減し、「……子供の小遣いじゃあるまいし」な金額の給料に絶望して、書店を辞めて2年後のある日、古巣にアルバイト情報誌を買いに行った。
夜も遅い時間に赴いたというのに、相変わらずYさんは働いていた。今日も今日とて、無理して働いているのだろう。
 久しぶりに姿を見せた私に歩み寄り、しばらく世間話と近況報告をする私たち。
そして。
私の手の中にある就職情報誌を見た「気のいい母さん」が言った。

「うちでまた働けばいいでしょ。いいから帰って来い」

 その一言が決め手だった。再び古巣にアルバイトとして勤務することにした私。
契約社員はアルバイト禁止なのだろうが、不思議な事にそのような記述が就業規則に無かったため、どちらの職場からも何か言われること無く、結構大変な「掛け持ち時代」に入ることとなった。

 契約とはいえ社員だという引け目もあったので、仕事のウエイトはゲーセンに置き、古巣では担当棚無し・レジとメンテオンリー・短時間で勤務ということでOKしてもらった。今思えば無茶を言うアルバイトだったと自分でも思う。

 何とか掛け持ちを続けていたのだが、なにせ睡眠時間がとれず、ゲーセンの倉庫で立ったまま眠ったり、書店のレジで立ったまま以下略してしまったため、ここでも自身の限界を悟り、契約社員だが給料の安いゲーセンを辞職、バイトだが何とか給料も人並みに貰える本屋を選択した。掛け持ち期間は恐らく1年未満だったと思われる。我ながら根性無しだと思う。
以前は朝番だったが、身体が完全夜型になっていたため、書店での勤務も遅番にしてもらった。

 そして再び文庫担当となり、Yさんの片腕として勤務する日々が始まった。

◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇

 Yさんが社員となって数年後。ついに副店長に昇進した。
そして彼女が担当していた外商部も本格的に活動を開始することになり、全てのスタッフがそれに協力するようになる。しかも自発的に。そこが彼女の凄い所だと、今でも思っている。

 どんどん増えるお得意先。比例して増える事務処理。外回りと共にそれもこなし、さらに今までと同様に「駆け込み寺」も継続していたため、とうとう「朝ラス」でも帰れなくなったようだ。
毎日毎日、朝7時に出勤し夜……というより朝方4時・5時に帰宅するという毎日が続く。私もそれに付き合っていたものの、遅番なので夕方4時や5時に出勤し、朝4時・5時に帰宅していた。睡眠時間は一日2~3時間程度に激減していた。
身体を壊さない方がおかしい、という毎日を送るYさん。以前と同じく、顔を見ると「大丈夫?」と声を掛けてしまう私。

 朝番にもYさんの「片腕」が居り、私も含めて3人で何とか激務をこなしていた。
朝番の片腕Tさんと私も仲が良く、二人で顔を合わせたら、必ず彼女の心配をする会話が飛び出してしまう日々だった。

 人間関係も良好で、自分自身の悩み事も無かった。悩みといえば彼女の体調だけだった。
……今思えば、あの頃が、辛いながらも精神的に一番充実していたのかもしれない。


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End.
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2009.05.06.脱稿

Background Music=ALL-OUT ATTACK(B'z)

以下、あとがきです。


【More・・・】

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セルフライナーノーツ  (私小説 02 流れ)
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 思ったより早く上げる事が出来ましたがUPは遅れてしまいました。
この頃はまだ黒い自分を自覚することなく過ごしております。黒くなるような事象も起こっておりませんし。
ただ一つ懸念があったとしたら、彼女の体調のことでしょう。当時は本当に心配しておりました。心配しすぎだったのかもしれませんし、それはもしかしたら彼女には「うざい」と思われていたかもしれません。今となっては確認も出来ませんが。

 ここからどんどこ黒くなっていってしまうのですが、打っているうちに当時の自分に還っているような気がします。
黒くなっていく課程では、かなりの長文になってしまうのでは……と、今から心配することしきりなのですが。(しかもその心配はある意味当たってしまいます)
しかし、最後まで書き上げたいと思います。

 03は「新入り」
新しく増える仲間たち、しかしその人達が私ともう一人の片腕Tさんに、多大な心労を与えることとなります。


 お読み頂き、ありがとうございました。

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