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2008.08/22(Fri)

弟子 (短編)

これはARIAの二次創作小説です。ジャンルは暁灯里です。
ご勘弁な方はバック願います。

今回は短編、しかも暁後輩(オリジナル)出してしまいました。
すみませんすみません。
オリジナル不可の方も全力でバックを推奨いたします。


朝焼け駐車場


夏の木々のような深緑色の髪の少女がARIAカンパニーに入社して、

少しは舟を漕ぐ姿も様になってきた頃。


===================================



   弟子   (短編)



===================================


「アリアしゃちょ~。今日の晩ご飯はオムライスでいいですか?」
「ぷっぷいにゅ~~っ!」

すっかりここにも慣れたアイ。今日はアリア社長とふたりで晩ご飯。
この会社の唯一の一人前水先案内人は、本日ゴンドラ協会の会合に出席後、直帰。
会合終了はちょっと遅くなりそうと言い残して出かけたのは、黄昏時だった。

月に一度か二度はある、一人と一匹の晩ご飯。
いつもの三人でのご飯の時間も大好きだけど、

 (たまには灯里さんにも、ゆっくりしてもらいたいですし)


見た目以上に大人なアイであった。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


「たのも~~~~っ!」

いつもの声。すたすたと玄関に行き、がちゃりと開けて目線を上げて開口一番。

「灯里さんならいませんよ」

玄関先に立っていたのは、長い黒髪を後ろに束ねた背の高い男性。
白地で、裾の部分に炎の模様があしらわれた印半纏を、ゆったりと羽織っている

「いつもながら答えんの早えぇなあ」

そのクールな応対に苦笑気味の火炎之番人、出雲暁は

「で?」

と続きを促す。

「今日は協会の会合なので、直帰するそうです」

答えるアイ。と、暁は唐突に後ろを振り返り、誰も居ない空間へ言葉をかける。

「だとよ!」

すると物陰から小さな影が飛び出した。

小さな身体にぶかぶかの印半纏。
火炎之番人の制服を着ているというより、制服に着られている感のある少年。
小さいけれど敏捷性があり、まるで猿のよう。(←暁談)

暁の後輩である。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


暁が一人前になってしばらく経った後、

「後輩育成も一人前の仕事だからな」

なんて言われて押しつけられたちんちくりん。それがこの少年だった。
しかもこの少年、代々火炎之番人の家系だというのに、
実は火炎之番人よりなりたい職業があると抜かすものだから、
最初は暁も気に入らなかったのだが、
思ったより真剣に練習と仕事に精を出す姿を見るうち、
それなりに認めるようになっていた。

 (しかし美容師とはな)

産まれてこの方、美容室だの理容院だのの世話になったことのない暁には
無縁の職業だったが。
それでも、彼なりに美容師の自主練習と火炎之番人の仕事を両立させようと
頑張っているようだった。

ただ、その練習台に自分の黒髪を使おうとしているようで、何度も頼まれる。
その度に、無言でどついていた。まったく冗談ではない。
そしたら今度は灯里に頼んだと言うではないか。しかも了承してもらったと。

その時はさすがに、年上の余裕も先輩としての威厳もかなぐり捨てて、


「絶っっっ対っダメだ~~~~っっっ!!!
 いいか貴様。少しでももみ子の髪に触れてみろ。
 このオレ様がっ!貴様を炉にたたっ込んでやる!」


と、凄んでしまった。さすがに大人げないとも思ったが。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


ここに着いたばかりだというのに、暁は社屋にも入らず言った。

「んじゃ、オレ 帰るわ」
「え!?もう帰るんすか?先輩!」
「軽めの飯でも買って、もみ子ん家で待とうと思ってよ」

その一言を聞いて、後輩が驚愕の大声を上げる。

「はあっ!!??」

そんな後輩に向かい、勝ち誇ったような笑みを浮かべ、懐から家の鍵を取り出す。

「ふふん。くやしーだろー。この辺がオレ様とお前の、埋められない差だ」

後輩の目の前で、鍵をちゃらつかせながら得意げに言う暁。
追い打ちをかけるように、

「知らないんですか? おふたり、お付き合いしてるんですよ」

冷静に事実を述べるアイ。

「んなこた知ってらぁ~~~~~っ!! しかしっ!オレはいつか必ずっ!
 灯里さんに振り向いてもらうんだっっっ!!!」
「”振り向かせる”んじゃないんですか?またずいぶんと消極的な」

再度冷静につっこむアイ。冷徹と言ってもいいかもしれない。


そんな後輩達を見ながら、まるでかつての自分達を見ているようで可笑しくなる暁。
ふたりには気付かれないように柔らかく笑ってから、
隣にいたアリア社長の頭を撫で、くるりと踵をかえす。

「じゃーなー。弟子ども」

「私は弟子じゃありません」
「ちょ!オレも行きますっ!」

同時に答えるアイと後輩。

「歩~。ついてきたら海にたたっ込むからな~~~」


穏やかな口調で物騒なことを言いながら、もう歩き出している暁。
顔だけ後ろを向いていたが、言い終わると同時に前を見て。
右手を軽く上げながら、振り向きもせずに歩み去る。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


「ちくしょ~っ!格好いいなぁ!くそ~っ!くやしいな~っ!うらやましいな~!」

見送る歩。目から滂沱の涙。
それを横目で見ながら、アイが話しかける。

「あゆみさん、晩ご飯食べていきますか?」
「あ~~ゆ~~む~~~だって!何回言えば分かんだよこんちくしょ~~っ!」
「あ、いらないんですか」
「食う!!」
「お茶漬けしかありませんが」
「…え゛?」

「知ってますか? 地球(マンホーム)の日本の古都 京都では、
 茶漬けを出すイコール、さっさと帰れという意味なんですよ」

「え゛え゛え゛~~~~~っ!!!」





End.
===================================
2008.08.21.脱稿

以下、あとがきです。



【More・・・】

===================================
セルフライナーノーツ  弟子(短編)
===================================

…なんだこれ。

もうほんとすみませんすみません。

思いついたのが今朝ってあたりが凄すぎ。今までで最速。

アイちゃんがクールビューティーです。灯里や藍華やアリスや三大妖精相手だととても素直ないい子なんですよ。でも大人です。好みの男性はカフェフロリアンの店長さんのような紳士です。(妄想設定)
その後、歩にお茶漬けを出したのか、それともオムライスを出したのか。…どっちなんでしょうね。(投げっぱなしジャーマンかよ!オレ!)

そして暁さんがなにげに格好良くなってしまいました。
この後、帰宅した灯里さんに楽しそうに話すんでしょうね。さっきの弟子たちとのやりとりを。
うわ。萌える。

後輩くんの名前は以前、放浪者様より頂いたコメントから拝借してしまいました。勝手にすみません(汗)でもありがとうございます!

BGMは性懲りもなくB'z『BLOWIN’』

今までで一番、UPするのが恐ろしいですが、勢いと妄執で突き進みます。(おい)


余談ですが、先ほど偶然カウンターが777を指しているのを見られました。
初めて1ヶ月半だというのにオール7フィーバーありがとうございます!

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テーマ : 二次創作小説 - ジャンル : アニメ・コミック

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