10月≪ 2017年11月 ≫12月

123456789101112131415161718192021222324252627282930
--.--/--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑
2008.09/14(Sun)

私小説 負け戦

いつもと違い、実体験を私小説風に書いてみました。しかし無駄に長いのはデフォルト。
暇なときに読んで下さいです。


===================================



   私小説 負け戦



===================================


9/12→13深夜。

今日も、仕事が終わってからサービス残業開始。
いつものようにわたわたと雑務をこなす。
やってもやっても終わらない仕事量に辟易しつつ、少しずつ片付けていった。

今日はレンタル組がなかなか終わらなかったらしく、撤収したのはなんと3時。


車に乗り込む直前に空を見上げると、
もう冬の星座のオリオン座が東の空高くにあった。
シリウスも瞬いている。

少々寄り道していつもの星見スポットに。
着いた途端、霧っちゃうわ曇っちゃうわで全く見えなくなった。
仕方なく煙草に火を付け、一服だけして帰路につく。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


いつもの駐車場に入れようと思ったら、車だらけで駐める場所が無い。

……。すこし考えて。7年前から共に暮らしている同居人が以前歩いて通っていた
職場跡地に車を駐めに行った。

彼は片道7分で歩いてたから、それくらいなら楽勝だと思って。


車を駐めて、重い鞄たちを手に家へ向かって歩き出す。
24時間営業中のマクドナルドから漏れ出る光と、
ドライブスルーに並ぶ車のヘッドライト。
それらを横目に見ながら、暗い路地へと歩を進めた。

工場の敷地横のため車も来ないし、
この時間にすれ違う歩行者もいるわけがない。
最初に抱いていた警戒心もしだいに薄れていき、
B'zのアルバム「MONSTER」を聞きながら、楽しく鼻歌まじりに歩いていた。

しかし。


「全っ然っ!楽勝じゃね~~~~~っ! 」


息を切らしながら、ひたすら歩き続けた。歩いても歩いても続く道。
街灯も無く、砂利に足を取られ、歩きづらいったらありゃしない。


ようやく砂利道も終わる。舗装され、街灯に照らされた夜道をひとり歩く。
CDはすでに4曲目の終わりに差し掛かっていた。


「なんだよっ!15分かかってんよっ! 」


ぜいぜい言いながら帰宅。

帰宅してすぐに、出勤時のためローラーブレードを用意。
無謀だ。大丈夫か。しかも荷物いっぱい抱えてゆくんだぞ。
いつもは鞄・PCが入った鞄・弁当その他が入った鞄の3種を携帯。
しかも、その一つ一つが無駄にでかい。
何度“夜逃げのようだ”と言われたことか。

うちの同居人にも、「無謀だ」と言われた。予想していたので爽やかに無視。
さらに

「止めといた方がいいって!」

と言いつのる彼に、

「だいじょぶだいじょぶ!スケート得意だし!」

と、全く大丈夫じゃない言葉を返して、晩飯を食らった。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


次の日。出勤時。

早速ローラーブレードを履いて家を出ようとしたが、家の前は工事中。
作業中のおじさんやお兄ちゃんやらがわらわらと家の回りで作業している。
さすがに恥ずかしく思い、普通の靴を履いて家を出る。

心なしか心配そうに私を見る彼に再び、

「だいじょぶだいじょぶ!」

そう言って。



家を出てしばらく歩き、曲がり角に差し掛かったところで、
いよいよローラーブレードに履き替える。
もちろん音楽の準備も万端。今日はB'zのアルバム「RUN」。
すこし音を小さめにして、周りの音が聞こえるように配慮した。


多少のブランクはある。不安が無いかといえば嘘になる。
それを拭い去るように、心の中でまた繰り返す。

 (だいじょぶだいじょぶ!)

脳内では華麗に疾走する自分の姿を思い浮かべて。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


…いろいろと舐めきっていた。

履き替えて一歩踏み出したとたん、たたらを踏んで転びそうになった。
なんとか体勢を立て直し、再び滑るように……。

走り出していかない。

あれ?おかしいなあ。

もう一度。

スケート初心者が氷の上をよろよろと歩くようにしか動けない。
普通に歩いた方が遙かに早い。

それでもしつこく走ろうとする。
上手く走れないのをブランクのせいにしながら。

しばらくして、何とか走れるようになった。
しかしへっぴり腰だ。格好悪いったらありゃしない。

ほんの100メートルほどの舗装道路。ここだけでもこいつで走ろう。
本当は砂利道を避けて、国道添いの歩道に出て爆走しようと思っていたのだが。
その時にはすでに、砂利道を普通に歩こうと決意していた。


手持ちの荷物が重すぎてバランスを崩す。
三つも持てないだろうと思い二つに減らしたのだが、それが逆に仇となったようだ。
片手で背負うように持とうとして、またバランスを崩す。

それでもコツを思い出し、なんとか人並みに走れるようになった。
それでも、ほんの5メートルほど進むとバランスを崩して立ち止まる。

諦めればいいのに、まだ諦めきれず。
舗装した道路が途切れるまでまだ20メートルほど残っている。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


すいすい走ったり、たどたどしく走ったり…を繰り返しながら、
えっちらおっちら進む。早めに家を出たというのに、これでは遅刻してしまう。

足を前に出す。滑るように前に進む。なんか調子が良くなってきたぞ。
そう思って、逆の足を前へ。


一瞬、油断した。


あれ?

次の瞬間、ずでん!と尻餅をついていた。


「………」


思わず周りを確認した。大丈夫。私の他には誰もいない。
しかし、横には建築会社の事務所がある。
今日は土曜日だから誰もいないとは思うが、
もしも中から見られていたらと思うと気が気じゃない。

ゴールと決めた舗装道路の終わりまでは、まだ10メートルほど残っていたが、
それどころでは無い私は、何とか立ち上がり、さっさと靴を履き替えた。

もうこれ以上、こんなところで遊んではいられない。本気で遅刻してしまう。


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


普通の靴で歩き出す。…始めからこうしておけば良かったのに。

後悔先に立たずってやつを苦いほど噛みしめながら、昨日も歩いた砂利道を行く。

昨日は夜で涼しかったし、鼻歌など口ずさみながら上機嫌で歩いていたのだが、
今は暑く、しかも太陽が照りつける中での移動は、体力をどんどん奪っていく。
しかも、先ほど尻餅をついた時に左肘も地面に打ち付けてしまったらしく、
じんじんと熱いような痛みが昇ってきていた。


もう、仕事前からぼろぼろだ。

ふと、昨日PCの日記にUPした一文が頭をよぎる。
不特定多数の友人に宛てたそれを正確に思い出して、思わず天を仰いだ。


『出勤時に疲れ切ってたら“ああ、負け戦だったんだな”と思ってくれ』


(……負けてんじゃん。もんのすっごく負け戦じゃんオレ)


◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇


ようやく到着した車の中は異次元の熱さで、思わず中に入るのを躊躇してしまうほど。
しかし、もう限りなく遅刻してしまうような時間になっていたため、
手に持った荷物たちを乱暴に車に放り込み、
半ばやけくそ気味に、自分自身をその熱さの中に投げ入れた。

エンジンを掛けてすぐにエアコンを効かせたが、なかなか涼しい風がこない。

車を出してすぐ、赤信号に引っかかった。焦る道程ではあるが、信号には逆らえない。
普段から持ち歩いている水筒を手に取り、麦茶を飲んだ。
少し温くなってはいたが、それでも乾いた喉を潤すには充分すぎるほど冷たく感じた。

しかし、それを持つ右手が、笑えるほど震えている。

そういえば、重い手荷物をずっとこの右腕で持っていたんだっけ。


………。四十肩?

ま、まままm(←舌噛んだ)まさか!


自身の体の衰えを感じてしまい、かなり焦りながらも車を飛ばす。
ほどなくして腕の震えは収まった。
ああよかった。四十肩とかそうゆうの、まだ早いから。

車もようやく涼しくなってきてはいたが、先ほどかいた汗がまだ引かない。
向こうに着いたら速攻でシャワー浴びたい。
そんな洒落た設備などあるわけもないので、とうてい無理なのだが。



ふと思う。こんなに汗をかいたのは久しぶりだと。

これはこれで、良かったのかもしれない。



END.
===================================

追記

勤務開始時間の5分前に店に着いた。
本当は15分前に着かなきゃいけないってのに、全然間に合ってないし。

よくよく見たら、両手の平と左薬指にも尻餅の際の傷があった。


なんだろう。この無駄な満身創痍っぷりは。


こんどこそEND.
===================================
2008.09.14.03:03 脱稿

以下、あとがきです。



【More・・・】

要約すると、身の程知らず相模のローラーブレード大転倒話。
仕事場で話したら大爆笑されたので、ちょっと書いてみようと思いました。

しかし、私小説風にしたのが失敗だったのか、真面目に書きすぎたのか。
面白くなくなっちゃったのが残念です。

ひとつ補足を。
“ふと、昨日PCの日記にUPした一文が頭をよぎる。
不特定多数の友人に宛てたそれを正確に思い出して、思わず天を仰いだ。”
…えっと。すみません。これは某ミ○シィ日記のことです。

これとほぼ同じモノをミク○ィ日記に上げたのは9/14 3:30頃のこと。
仕事場で、残業といいながらず~~っとこいつを打ち続けておりました。
最初はちゃんと仕事してたんですが、1時間後にだいたい終わってしまいましたし、あとは始めたら朝まで帰れない作業(しかも今無理矢理しなくても…な業務ばかり)なので、いつものようにPCのメモ帳開いてカタカタと。だいたい1時間で上げました。

いやぁ。実体験はやはり、筆の勢いが違いますね。この勢いでSSも書ければいいのに…。
ようやくミ○シィに上げて、「さ~て!仕事すっかぁ!」と気合いを入れた途端、

残業していた副店長の作業が終わってしまいました。

………。なんてこったい。

BGMはB'zの6thアルバム「RUN」。やはり「THE GAMBLER」と「NATIVE DANCE」そして「MR. ROLLING THUNDER」は最高。特に「MR.ROLLING THUNDER」は最後のシャウトまで歌える始末。
おっとあぶない。危なくB'z話にシフトするところでした。

でも、この「負け戦」のBGMは「パーフェクトライフ」(B'z)です。
『Go on これが MY WAY 見切り発車も 今さら止まれん』
ホント、止まれませんでしたよw。

心情的には「光芒」(B'z)も。てか相模のBGMかも。
『ひたすらにがんばるほど 行きづまる感情が 破裂しそう くずれおちそう』
…って、ローラーブレードごときでそんな大げさな。
少々苦しくて暗いかも…な歌詞と、もの悲しい短調ベースの曲調ですが、
最後の大サビがすごいんですよ。って、また話がシフトしてる!戻して戻してっ!


では皆々様!毎度毎度、長い駄文にお付き合い頂き、でっかい感謝です!
ありがとうございましたっ!

…今度こそはARIAのSS上げ…たいなあ。(願望かよ!さっさと書きなさいよオレ!)
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 日記 - ジャンル : 日記

16:17  |  私小説  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

この記事のトラックバックURL

→http://dameningensagami.blog95.fc2.com/tb.php/49-6d747849
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。